獣医師さんへ

実は我が家の愛犬バフが悪性リンパ腫と診断されるまで4軒の動物病院をまわりました。
どの先生もしこりには一応触れてくれました。

「若いから(4歳)大丈夫だろう」「鼻からばい菌が入って」「一過性の腫れです」
全ての獣医師さんが、こういう対応だとは思わないのですがどこに行っても原因不明で
細胞針・血液検査等もなく帰されました。

不安な気持ちを抱いたまま4軒目の動物病院の扉を叩いた時、こう告げられました。
「間違いなく血液のがんです」
時間にしてわずか20分間。細胞針の結果がこれでした。

結果を聞く傍らで横たわるバフに体力がほとんど残っていませんでした。
初期症状からわずか3週間で症状が進んでしまっていたのです。

縁あって、当ホームページをご覧下さっている獣医師さんにお願いです。
先生が思っている「99%の可能性で悪い病気ではないだろう」は
オーナーからすれば「1%の可能性でひょっとしたら悪い病気かもしれない」という事です。

「1%の可能性でひょっとしたら悪い病気かもしれない」
そう思われる時は、細胞針をするかどうかの選択をオーナーに与えて下さい。
貴院で対応が難しい場合は、他院もしくは大学病院をご紹介下さい。

最後に、4軒目でやっと辿りついた先の獣医師がおっしゃった言葉が今でも忘れられません。

「しこりに意識して触れる、か、触れないとでは結果が全く違う」
「獣医は診察の際、あれこれ想像を働かせなければならない」

それは全てをお任せしたいと思った瞬間でもありましたし、すべての獣医師さんがこうあって欲しいと強く願いました。今日もあなたの元へ、リンパ腫かもしれない犬や猫が運び込まれるかもしれません。