悪性リンパ腫と診断されるまで

●バフが悪性リンパ腫と診断されるまでを時系列にまとめてみました。我が家の場合は「くしゃみ」「鼻水」の症状から始まり、数日後に首元のしこりが目立ち始めました。

●我が家は1カ月で合計4軒の病院にかかりました。最後の病院でようやく悪性リンパ腫と判明しました。この病気は思うより進行がとても早いです。愛犬のしこりの原因がよく分からない場合は当ホームページのLINK先「獣医腫瘍科認定医Ⅰ種、Ⅱ種」でお近くの病院を検索して1日でも早く受診して下さい。

日付発症から症状詳細
9/9初期
症状
(1日目)
●くしゃみ、鼻水
●息切れ
自宅で2匹の犬(モモ、バフ)をシャンプー後、くしゃみ・鼻水の症状。
モモは2日後に落ち着くがバフのみ症状が治まらない。
ここ最近、すぐに息があがる事も気になる。
9/167日目●くしゃみ、鼻水
●息切れ
くしゃみ、鼻水の治りが悪く近隣のA病院へ。
庭・公園の草が鼻に入り炎症を起こしていると診断。
抗生物質、抗炎症剤の注射を打ってもらう。
1週間様子を診て下さいとのこと。
9/17
8日目●くしゃみ、鼻水
●息切れ
●首元のしこりに気づく
ブラッシング時、首元のしこりに気づく。
ピンポン玉サイズのしこりが両下顎、首の真中と合計3つ。
日頃からブラッシングをしている為、急激に出てきたしこりに驚く。
昨日受診した病院に電話するが先生も昨日の診察時には分からなかったようだ。
気になるのであれば近日中に来院下さいとのこと。
9/1910日目●くしゃみ、鼻水
●息切れ
●首元のしこりが大きくなる
首元のしこりが大きくなりはじめる。A病院で再診。
しこりは一過性の腫れで時間経過で引くだろうとの診断。
年齢(4歳)体格(標準体重)食欲有りの状態で悪い心配はないだろうとの事。
前回と同じく抗生物質・抗炎症剤の注射で終わる。
このまま3日程様子を診て下さいとのこと。
細胞針の申し出をするが、設備の揃った大学病院でなければ出来ないとの返答。
この病院では限界のようだ。
9/2214日目●鼻水
●息切れ
●首元のしこり、大きく硬い
●左目の充血
首元のしこりが大きさを保ったまま硬くなりはじめる。近隣のB病院を受診。
しこりはあるが一過性の腫れであるとの診断。
耳から雑菌が入った可能性があるのでは?と耳掃除。
耳薬を出されて2週間様子を診て下さいとのこと。
こちらでも細胞針の申し出をするが、年齢的(4歳)に若い、食欲あり、血便・鼻血なし、体格もしっかりしているので
悪性の病気という可能性は少なく検査も必要ないとのこと。
ただ場所的(首元のしこり)に怖い所ではあるけど、、、と一言添えられた。
帰宅後、左目の充血がはじまる。
9/2516日目●鼻水
●首元のしこり大きく硬い
●息切れ
●両目の充血・目やに、瞬膜肥大
充血が右目まで及ぶ。両目が非常に赤く・目やにもびっしり。
日頃は隠れている瞬膜が目の半分を覆うようになる。
瞬膜の色も白と赤が混じった感じ。
見た目がゾンビのようで今までの症状で一番驚く。
一刻も早くなんとかしなければと焦りはじめる。
9/26

17日目●首元のしこり大きく硬い
●息切れ
●両目の充血・目やに、瞬膜肥大
近隣のC病院を受診。レントゲン撮影後、心臓肥大と診断。
息切れに関しては心臓病が原因。心臓薬を処方される。
レントゲンから推測すると寿命は3年だろうと告知。
しこり、目の充血に関しては何らかのアレルギーが起こっており原因不明であるが、1週間も経てば治まるとの事。
心臓病の薬が1週間分なのでその辺りに再度来院下さいとのこと。
9/2718日目●首元のしこり大きく硬い
●息切れ
●両目の充血、目ヤニ、瞬膜肥大
インターネットでバフの症状を検索中、悪性リンパ腫の症状に類似していることに気付く。
決め手となったものは飼い主さんのホームページやブログ。
飼い犬・猫ちゃんの瞬膜肥大の写真がバフの目の症状にそっくりだった為
急いで獣医腫瘍科認定医のいる病院を探し電話。
診察予約をとる。
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9/2920日目●首元のしこり大きく硬い
●息切れ
●両目の充血・目やに、瞬膜肥大
●チアノーゼ
●嘔吐
●喘鳴
●半日食欲、排泄なし
車で片道50分をかけ獣医腫瘍科認定医がいる東灘区のD病院を受診。
細胞針後、悪性リンパ腫と診断される。
首に加え、肩のしこりも判明。
診察待ち中、状態がかなり悪化(チアノーゼ、嘔吐、喘鳴症状)
何もしなければ余命2~3週間とのこと。同意の上、初回から抗ガン剤投与を開始。
血液検査結果が思ったより良かった為、バフの体力にかけてみようと思った。

「本来なら2日間の入院を要する状態だが、預かっている間に亡くなる可能性が高い」と
告げられた為、病院に預けず家に連れて帰る。
帰宅後もチアノーゼがひどく、酸素ハウスを緊急レンタルした。
9/3021日目●9/29までの症状が一時的にほぼ治まる初回抗がん剤投与翌朝。
驚くべき回復力で食欲・排泄あり。
ピンポン玉サイズ大のしこりがへっこみ、触るとほぼまっ平らな状態。
目やには相変わらずだが、両目の充血がやや治まる。
瞬膜肥大もない。抗がん剤の威力に驚いた。